日本最古の茶園

日本産初めての茶は、臨済宗開祖の栄西禅師が宋から持ち帰った茶種を明恵(みょうえ)上人に贈ったことに始まるそうです。

これが初めての日本産の茶といわれ、高山寺でつくられた茶は「本茶」と呼ばれ、天皇にも献茶がされました。

宇治茶

京都府南部の山城地域では、14世紀前期から茶の生産が始まっています。15世紀中期までには、日本を代表する「宇治茶」の生産地として知られるようになりました。16世紀初期に稲藁等で茶園を覆い、日光を遮蔽する覆下(おおいした)栽培が発明されて日本固有の「抹茶」が生まれ、16世紀後期から宇治近郊で独占的に生産されました。

18世紀にばい炉上で茶を手揉みしながら乾燥させる「宇治製法製煎茶製法」が考案され、日本固有の「煎茶」が誕生しました。さらに19世紀には覆下栽培と宇治製法が組み合わされて、最高級の煎じ茶である「玉露」となりました。